涙と絶望の高3教室。一部の学校の教師達は仮採点の集計はおろか、「答案を埋める時間もなかったのに答えを書いておくことなど出来るはずがない」「採点するのが怖い」と抗弁する生徒達をなだめて早く下校させた。

◆限界のない墜落＝全校トップを逃したことがなく、2学期の随時試験でソウル大学工学部に合格したA君は、普段の模擬試験の成績が397点程度だったが、今回の予想成績は361点。普段380点台だったB君は「言語・数理が難しすぎて30点以上落ちた」と話した。

　昨年390点以上が26人もいた江南（カンナム）のある高校の今年の最高得点者は380.5点。370点以上も1人に過ぎなかった。ソウルのある科学高校は380点以上が一人もいなかった。

　大成（テソン）学院のイ・ヨンドク評価室長は「実際試験が終わってみると前日の予測より点数の下落幅がかなり大きい」とし、「昨年より平均40〜60点まで落ち、365点ほどならソウル大学で最も人気のある学科に合格できそうだ」と話した。

◆受験生らの憤怒＝教育人的資源部には現在の高校3年生と父兄らの抗議電話、メールが殺到した。「限りない実験のマウス」「呪われた83、84年生まれ」など教育政策に対する抗議と自嘲を盛り込んだ文章によって、一時アクセスが中断した。普段350〜380点だったのに今回の修学能力試験で290点台に止まったというある受験生は「補充授業がなく、進度を合わせるのに精一杯で、校内模擬試験もなかったため、緊張状態で受験するしかなかった」とし、「勉強しなくても大学に行けると言われて『韓国史上最低の学力』になったのに、来年試験が変わればどう適応すればいいのか」と落胆した。

◆進学指導に混乱＝各学校の高3教師らは緊急会議を開くなど、「点数暴落対策」作りで慌しかった。景福（キョンボク）高校のキム・ホンソン3年生部長は「普段380〜390点の生徒らが350〜360点台に密集した奇形的な分布で、進学指導が難しくなった」と話した。梨花（イファ）女子高校のキム・ジョンリョル3年生部長は「今回の修学能力試験は弁別力を完全に喪失したと見ている。最上位圏の生徒らは350〜360点に下がり、落ち幅が更に大きい中位圏の生徒らは完全に予測不可で途方に暮れている」と話した。